疾患経過の見通しを共有する
どのような人生にしたいかを考えるとき、病気がこの先どうなるかわからなければ不安になります。広瀬病院では、この先どういう変化がいつ頃おこるのかをきちんと説明し、皆様と共有します。

Murray SA:Palliative care as primary care issue. Textbook of Palliative Medicine and Supportive Care, 2nd ed, Bruera E et al(eds), CRC Press, Boca Raton, p83-89, 2015
認知症などは慢性的にゆっくり機能低下が始まり、肺炎や転倒で大きく機能低下したのち再びゆっくり状態が下がっていく。
臓器障害では慢性的ではあるが、感染などで一時的に悪化と軽快を繰り返す。悪化のたびに機能低下を早めながら最期は合併症などで比較的急に進行する。
悪性腫瘍は最期の数か月間、急峻に進行する。疾病ににより、最期までの軌跡や臨終前の不可逆的な身体状況になる期間は異なる。